パリ

ルーツ

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曾爺さんがつぶすまで、
わが家は美濃焼の絵具屋をやっていた。

芸術性があったかどうかわからないが、
グラフィックの道具を商いにしていたのである。

そのひ孫は今、写真の道具を作る会社で
給料をもらって働いている。

自分が生まれるずっと前に亡くなった曾爺さんと
少しだけ繋がっている感じがしていい。

まぁ、祖父と父がことあるごとに繰り返した「家訓」は
「商売だけはやっちゃいかん」でありましたが。

EOS 5DMarkⅡ+ EF24〜105mm f4 IS USM  f8 1/15sec ISO1600


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パリの街はなぜかっこいい?

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2階建てバスに乗って街を見物。オープンカーになっている2階は
眺めがよいが、ものすごく寒い。

耐えられず乗客がみんな1階に避難したあと一人きりになったが
やけにかっこいい街並みが続いて降りられなくなってしまった。

やけにかっこいい。くどいが。

なんでか?

パリやニューヨークの文化が崇拝される
日本で育ったせいもあるだろう。

いや、この街の建物には陰がある。
暗くて深い陰が、街に深遠な意味づけをしているに違いない。

いやいやその前に、建物の高さがそろっていて
空の輪郭がスタイリッシュに見える。
交差する道も広くないので、建物の並ぶラインが分断されない。

そこに、街並みの奥行きが美しくあらわれる。
暗くて深い陰を微妙に残しながら。

で、狂ったようにV字型の街並みを撮ってしまう。
まるで○○の○○○のように。ってこれじゃ何の事かわからんな。

そんな風に「かっこいい光線」がいったんインプットされてしまうと、
日本で言えば限りなく風俗街(たぶん)のようなエリアでさえ
うらぶれたかっこよさにしか見えなくなってくる。

とか言い出すと、パリかぶれの前兆なのでしょうな。
う〜さぶい。

EOS 5DMarkⅡ+ EF24〜105mm f4 IS USM  f8 1/80sec ISO800


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フランス人はやっぱり北野武が好き

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フランスの人はやはり北野武の映画が好き、なのだろう。

封切り直前だった「OUTRAGE」の看板を街で何度も見かけた。

EOS 5DMarkⅡ+ EF24〜105mm f4 IS USM  f5.6 1/15sec ISO1600


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リュクサンブール公園の人形劇

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リュクサンブール公園の中にマリオネットの小劇場があった。

開演直前になると、めがねのおねえさんが建物から出てきて、
カランコロンと鐘を振る。

すると、小雨が降るだだっ広い公園のどこからか
親に手を引かれた子供たちが集まってきて、
寒々としていた切符売り場が急ににぎやかになった。

なぜかほとんどの子がお母さんでなく、お父さんと来る。
ああ日曜だからか。

スターはギニョールという少年のキャラクターで
始まる前から待ちきれない子供たちは「ギニョールコール」
で大騒ぎだ。

ここではピカチューよりも、丸顔のはんにゃ金田のような
ギニョールが熱いのである。

お話はどうやら「赤ずきん」なのだが、
そこにギニョール君が入ってきて大活躍→オオカミ残念、
みたいなことになる。

このひと、伝統的なキャラクターらしい。

劇場創設者のおじさんも、
童話に出てくるサーカスの団長みたいな顔で
手提げ金庫の金を数えてたりして、
キョーレツにキャラが立っている。

いろんな意味で夢に見そうだ。

EOS 5DMarkⅡ EF24〜105mm f4 IS USM f4.5 1/30sec ISO3200

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パリフォトついでにパリ写真 3

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泊まったホテルの部屋の正面に学校があり、
毎朝、暗いうちから(といっても日の出が8時頃だったりするが)、
生徒達が集まり、先生が入口を開けるのを待っている。

ここには日本で言えば幼稚園から小学校低学年の学校、
高学年の学校、中学と、3つの学校がひとつながりに並んでいて、
早く集まるのが上の年代の子達。彼らが中に入ったあと、
親に連れられた下の年代の子供たちがゆるゆると集まる。

その頃には空がすっかり明るくなって、
早足の大人たちが増えてくる。

EOS 5DMarkⅡ EF24〜105mm f4 IS USM f10 1/25sec ISO200 RAW

 

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パリフォトついでにパリ写真 2

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写真展以外に観光もせねばいかん、ということで
ノートルダム大聖堂へ。

大聖堂自体が神聖な場所なので、
スピリチュアルな雰囲気に満ちているのは当たり前なのだが
多くの観光客が行き交う聖堂の中でも
とりわけその空気がガラッと変わるポイントなどあり、
さすがに800年近く、祈りの場の中心となってきただけのことは
あると感じる。

感じていたらミサが始まった。

聖歌隊の歌の質が異常に高い。
あんたたちプロになったら? と言ってやりたいくらい。
というかすでにプロか!?

フランス中のカトリック寺院で見込まれた
超・超生え抜きが集まっているにちがいないかもしれないかもたぶん。
つまりここはバンドだったら武道館、演歌なら大晦日のNHKホール
球児だったら夏の甲子園、みたいな聖歌隊の
目標となるステージでもあるのじゃなかろうか。

この日は特別なミサらしく
ホントはオルガンの演奏を聴きに来たのだが
予定の時間を過ぎても、ずーっとミサ。
そのまま3時間以上、ミサづくし。気がついたら外は真っ暗。
飽きることはなかったのですが。

今回はほんの一部しか見られなかったが
いつか、たっぷり時間をかけて見たいものである。
ガーゴイルも結局撮ってない……。

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パリフォトついでにパリ写真

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モンパルナスにあるアンリ・カルティエ・ブレッソン財団で
ハリー・キャラハンの写真展を見た帰りに撮る。

天気の悪い日に街を歩いても残念な気持ちにならない。
たぶん、建物や看板は、曇り空にも映えるように
色が選ばれていると思う。

近所の墓地で見つけたブラッサイとソンタグの墓に手を合わせた、
というか挨拶……でしょうか。

 



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「パリフォト」と「パリ写真月間」と「サンジェルマン・デプレ写真まつり」と部屋とYシャツと嘘とビデオテープ 3

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パリフォトと同時期に
「パリ写真月間(Mois de la Photo A Paris)」と、
「サンジェルマン・デプレ写真まつりみたいなイベント」があり、
合わせて80〜90か所のギャラリーや美術館で
写真展が行われていた。

特にサンジェルマン・デプレ教会の周辺には、横浜中華街くらいの
面積の中にどう考えても100以上のギャラリーがあり、
その3分の1以上が写真展を開催している。

おまけにどのギャラリーも道路側は磨き上げたガラス張り。
前を通るだけで大半の作品がよく見えるので、
通りを歩くだけで浴びるように作品を見た気分になる。

この街では犬も歩けばスゲー写真展に当たるし
ニワトリが歩くと、前の写真展を忘れる前に
次の写真展があらわれるので安心だ。

いくつ展示を見たかさえわからなくなってしまったが、
1点数千円の作品を扱うギャラリーから、
数百万円までのものを扱うギャラリーまであり、
幅広い写真愛好家に対応できるだけの
ふところの深さが感じられた。

で、売れてる作家の写真展会場の片隅では、
次から次へと商談が行われている。

アートの価値は決して金額だけではないと思うが、
これだけの人や街が動くエネルギーを肌で感じると
なかなかに清々しい。

僕はいつでも不勉強なので、
一連のイベントでは初めて名を知る写真家がほとんどだったが
なかでも気になったのは、
アントワーヌ・シュネックジャン・ミッシェル・ベール
エレン・クーイ(テレビのインタビューにも出ていた)、
シャイ・クレマーマッシモ・ヴィッターリナダフ・カンダーなど。

何人かはこのカタカナ表記で検索にひっかかったが、
名前の読み方が正しいかどうかは不明(泣)。


出かける前、パリフォトに行ったことのある何人かの写真家に
概要を教えてもらったが、印象的だったコメントは

「アート写真の『今』がわかるよ」である。

その言葉通り自分にもわかったかどうかは疑問だが
「ただ美しいだけ」
「ただカッコイイだけ」
「ただ衝撃的なだけ」を越えて、
強い価値観を突き付けてくる作品に出会う確率が
ものすごく高かったことは確かだ。

 

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「パリフォト」と「パリ写真月間」と「サンジェルマン・デプレ写真まつり」と部屋とYシャツと嘘とビデオテープ2

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パリフォトに出展されていた日本人作家……気づいた範囲ですが。

荒木経惟、森山大道、細江英公、篠山紀信、畠山直哉、北野謙、
オノデラユキ、梶井照陰、長野陽一、新津保健秀、松江泰治、
春木麻衣子、澤田知子…etc.

写真集だと、

佐内正史、佐藤信太郎、元田敬三ほか若手の人達も加わってくる。

世界中から集まった人々の中で、
袈裟を着た梶井さんが、超有名なファッションブランドの
顧客(たぶん偉い人)から作品を絶賛され、
新作の写真集に筆書きの漢字でサインしている場面に
出くわしたが、なんだか誇らしい気持ちになった。
(梶井照陰さんは本物の僧侶でもある。
関係ないけど僕の義兄も僧侶である)

アーウィットやキャパ、ケルテス、サルガドやロバート・フランクなど
大御所から、現在の写真アートの世界で先端をいくレベルの
作品が並ぶ場で、これらの人達の作品が審査を経て展示されている。

日本国内だけで写真を見ていては気がつかないヒントが
ぼんやりとだが、見えるような気がした。

 

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「パリフォト」と「パリ写真月間」と「サンジェルマン・デプレ写真まつり」と部屋とYシャツと嘘とビデオテープ

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欧州最大の写真イベントといわれる「パリフォト」を見てきた。

各国から集まる100以上の出展者(ほとんどが作品販売を行う
ギャラリー)が展示を行うキョーレツにレベルの高いイベントだ。

展示(=販売)されている作品は、有名どころだけでも
ロバート・キャパ(しかも「崩れ落ちる兵士」!)や、
アンドレ・ケルテス、ロバート・フランクなど数え切れない。

初めて名前を見る写真家も、単に自分が知らなかっただけで、
あとで調べてみたらすごいレベルの人達である。
もちろん作品のクオリティは高い。

で、これらが目の前でばんばん売れていたりする。
ある日本人出展者の方によると、2000年頃からアート市場での
写真作品の価値が高まりはじめ、現在は高値安定、
という状況にあるらしい。

会場には世界中から作品のコレクターや写真ファン、
トップクラスの写真家などが集まる。

ふとマグナムのブースを見ると、
モハメド・アリの写真集を出したAbbasという写真家が
気軽にサイン会などやっていたり、
人混みの中でオノデラユキさんが誰かと歓談していたり。

中には投機目的の大金持ちが
写真の専門家らしき人を連れて商談している様も見られたが、
それも含め、日本では体験できないようなエネルギーが
充満していた。

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続きは明日かあさってにでも書くっすか。

そうそう、偶然ですがブラッサイやソンタグのお墓参りもしてきました。

 

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