世界遺産

天保十五年の落書き

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秀吉が戦没者の慰霊のために建設を命じ、
本人が没したため未完のままとなっている千畳閣。

千人の僧侶に読経させるための広間が、
未完ゆえ天井板もないまま公開されている。

畳857枚分の広さがあり、奉納イベントがときどき行われていて
最近ではオノヨーコや元ちとせのコンサートも開催されたらしい。

そのようなイベントはずいぶん古くから続いているようで、
柱には、芝居をやった記念に一座の人達が
書き残していったサインのようなものがある。
調べてみると、当時の歌舞伎役者と、その裏方らしい。

天保15年(1844年)という年代からすると、この芝居が行われた時点で、
千畳閣が作られてから250年以上経っているわけで
すでに「歴史的神社での芝居」という位置づけだったのかもしれない。
この役者の当時の人気や格はわからないけど、
その記念に書いていったのか、頼まれて書いたのか??

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EOS 5DMarkⅡ+ EF70〜200mm f4L IS USM  f5 1/13sec ISO1600
EOS 5DMarkⅡ+ EF70〜200mm f4L IS USM  f7.1 1/5sec ISO1600
EOS 5DMarkⅡ+ EF24〜105mm f4L IS USM  f5.6 1/20sec ISO400

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厳島神社に行ってきた

110505itsukushima_mg_7936 国宝「祓殿(はらいでん)」の床板。淺野藩の船に使われていた木材が使われている

宮島に行った。
子供の頃広島に住んでいたことがあり、記憶が定かではないが
今回が通算3度目か4度目くらいになる。

厳島神社をあらためて見ると、
もともと神の島として人を寄せつけなかった宮島の威厳を
どんなアプローチで人々に伝えていくかということに
計り知れないアイデアとエネルギーが注がれているように思える。

子供の頃は「そういう神社が宮島にある」ということが、
「山がある」とか「海がある」とかと同じような
当たり前の事実としか思っていなかったが、
「潮が満ちると海に浮かび上がる神社」を作ろうなんて発想は、
考えてみれば狂気の前衛アートに近いのではないだろうか。

この神社が作られる前から、
完全な自然物としての宮島自体が、
神そのもの、崇拝の対象とされていたわけだから、
ある意味、当時の人智と財力を尽くした、
壮大な「神の意味」の翻訳作業であったのではないかと思う。

また行きたいなぁ。
次か、その次の時かはわからないが
「翻訳作業前」の部分にも触れてみたい気もする。


EOS 5DMarkⅡ+ EF70〜200mm f4L IS USM
  f8 1/50sec ISO400

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元旦、座喜味城に立つ。

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前の週に出張で出かけたばかりなのに、年末年始はまた沖縄。

元旦は世界遺産の座喜味城へ。

ここに初めて来た時、
経験したことのないような空気を肌で感じた。
それに対する興味や疑問が、繰り返し沖縄へ行くことの
大きな理由のひとつになっている。

築城に際して気功師が重要な役割を果たしたことや
貿易の拠点としても機能していたこと、
地元で語られている話などを知るほどに、
そしていくつかの個人的な体験と相まって、
このグスクは僕の中でどんどん興味深く、
重要な存在に「育って」いった。

訳あって本丸まで上れないと思っていたので
ほとんど「思いがけず」の訪問だったが、
年の初めにそんな場所を訪れる機会に恵まれて
けっこう運が良かったように思う。

今年は困った時がくるたびに、
「元旦に座喜味へ行けたのだから大丈夫」
と思うことにしよう。

EOS 5DMarkⅡ+ EF24〜105mm f4 IS USM  f6.3 1/250sec ISO200


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パリフォトついでにパリ写真 2

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写真展以外に観光もせねばいかん、ということで
ノートルダム大聖堂へ。

大聖堂自体が神聖な場所なので、
スピリチュアルな雰囲気に満ちているのは当たり前なのだが
多くの観光客が行き交う聖堂の中でも
とりわけその空気がガラッと変わるポイントなどあり、
さすがに800年近く、祈りの場の中心となってきただけのことは
あると感じる。

感じていたらミサが始まった。

聖歌隊の歌の質が異常に高い。
あんたたちプロになったら? と言ってやりたいくらい。
というかすでにプロか!?

フランス中のカトリック寺院で見込まれた
超・超生え抜きが集まっているにちがいないかもしれないかもたぶん。
つまりここはバンドだったら武道館、演歌なら大晦日のNHKホール
球児だったら夏の甲子園、みたいな聖歌隊の
目標となるステージでもあるのじゃなかろうか。

この日は特別なミサらしく
ホントはオルガンの演奏を聴きに来たのだが
予定の時間を過ぎても、ずーっとミサ。
そのまま3時間以上、ミサづくし。気がついたら外は真っ暗。
飽きることはなかったのですが。

今回はほんの一部しか見られなかったが
いつか、たっぷり時間をかけて見たいものである。
ガーゴイルも結局撮ってない……。

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キラウエアの夜

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夜のキラウエア、溶岩の野原で月を見た。

すさまじい寒風の中、目当てのムーンボウは見られなかったが
360度、見渡す限り真っ黒な溶岩の中で、
月夜の明るさをこれでもかというほど味わう。

チェーン・オブ・クレーターズロード沿いで過ごしたこの1時間、
深夜ではなかったが、車は1台も通らなかった。

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ハワイ島にて

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キラウエアの噴火口に立つ。

地面の裂け目からは
蒸し料理ならあっという間にできそうな
熱い蒸気が噴き出していた。

その奥にはもちろん、真っ赤に焼けた溶岩がある。

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鳴き砂のビーチ

・・・・・・Wave

石見銀山から松江の宿に戻る途中、
ぶらっと海水浴場に立ち寄った。

しっぽりと夕暮れ時である。
バーベキューを終えて帰る学生の集団、
ぽつんと遊び続ける親子連れ、
客のいなくなった海の家・・・・。

Nakisuna

ふと気づくと
砂を踏みしめるたび、音がする。
わざと足の裏を引きずってみると、
「きゅ〜、きゅ〜」と控えめなタイヤのスリップ音のように
砂が鳴く。

面白くなって、しばらく歩きまわってしまった。

Soundbeach

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