写真展

2002年5月6日

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先日、写真展で本橋成一さんにお会いしたことを思い出し、
久しぶりに「無限抱擁」という写真集を開いた。
チェルノブイリの近くにある村を撮影したものだ。

放射能まみれの村なのだが、
素朴な村人達と、土地の自然がひたすら温かく、美しく、
泣きそうになってしまうような写真集だ。

見返しに本橋さんのサインと日付があった。

「2002.5.6」。

ちょうど10年前だ。
恥ずかしいけどこの頃は、
「チェルノブイリもまだまだ大変だなぁ」くらいにしか
感じていなかったと思う。

そして10年後、日本の原発問題が
収束のあてもない状態になっていようとは想像もしなかった。

いつの間にこんな国になっていたんだろう。

EOS 5DMarkⅡ+ EF24-105mm f4L IS USM f16 1/80sec ISO200

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移動しない旅

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いつの間にか1週間たってしまいましたが、
お陰様で写真展が無事終了しました。

ご来場下さいました皆様(そして応援して下さった皆様)に
心より御礼申し上げます。

また、会場ではお一人お一人に充分なご対応もできず、
本当に申しわけありませんでした(ただいま大反省中)。

これに懲りず、今後もおつき合い頂ければ幸いです。
宜しくお願い申し上げます。

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会期中はほとんどギャラリーにいたのだが
有り難いことに一人きりになる時間はほとんどなく、
次から次へとお客さんが来てくれた。

飛行機乗りの話をする人
熱心に沖縄のことをきく人
撮影場所や撮り方を質問する人
10年振りに会う知り合いや、古い友人
テーブルの菓子を目当てに来た知らない老人
仲良くしてくれている写真家さん達
CAPA時代からのカメラ誌編集者仲間
カメラメーカー各社のみなさん

自分は部屋の中でじっとしているだけなのに、
まるで何かのロードムービーか、
「ビッグフィッシュ」のラストシーンを見ていたような気分だ。

これはとても贅沢な「移動しない旅」かもしれないと思った。

そんな経験をさせてくれたことに感謝しています。
次はもっと楽しんでもらえるようにがんばろう。


EOS 5DMarkⅡ+ EF70-200mm f4L IS USM + 1.4x  f5.6 1/15sec ISO1600



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写真展やります 11月29日(火)〜12月4日(日)

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11月29日(火)から12月4日(日)まで、写真展を開催します。
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加藤俊樹写真展
「Holy light  Daily sight」
2011.11/29(火)~12/4(日)
12時〜19時(最終日〜16時)

ルーニィ・247 フォトグラフィー
東京都新宿区四谷4-11みすずビル1F【MAP】

東京メトロ丸ノ内線 四谷三丁目駅から
新宿御苑方面に進み、JALシティを過ぎて
最初の角を右折後約50m 徒歩約5分

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沖縄やハワイに惹きつけられ、何度も訪れる中で、

いくつもの「聖域」とよばれる場所に足を運びました。

そこで感じられるのは、
神聖な世界との繋がりを思わせる美しい光と、

特別な空気の肌触りです。

 

いっぽう日常生活の中、ビルに囲まれた街や海辺のカフェで

不思議に神々しい光景と出会うことがあります。

これらも時として奇跡的に美しく、心地よいものに感じます。

 

どれが「本物」なのか「神聖」か、

などという違いはたぶんないのだと思いますが

もしかしたらその共通項の中に、

信仰の意味や起源に繋がるヒントが

隠れているのかもしれません。

 

そんなことを意識し始めると、自分のいる世の中が、

思っているよりもずいぶん救われた世界のように見えてきます。

この幸せな感覚を、多くの方と共有できれば嬉しく思います。

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【おもな撮影地】

沖縄:久高島 斎場御嶽 カフェ「浜辺の茶屋」他  
ハワイ島:ボルケーノ カパアフ

葉山 横浜 東名高速のどこか 銀座の路地 出雲崎 
川崎のショッピングモール 富士山麓のどこか など


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見てみなきゃわからない

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土曜は写真展9か所11件。

「世界を選んだ写真家たちPARTⅡ」
 ジェン・ケイ/マーティン・ホルトカンプ/ルシール・レイボーズ
「Wild Life - Telling Their Story」 マイケル・ニコルズ
「Night Birds」「lonely sweet」 高橋万里子
「TOY BOX」 黒木智子 + 「集められた死」 伊藤久実
「アリアドネの糸」 田山湖雪
「ノン」 影山 舞
「Hope」 柳瀬元樹
「東京メモリーⅡ」 平林達也
「サイレント」 三木義一

たくさん見りゃいいってものではないけど、
見に行ってみなきゃわからない、というのも事実だなぁ。

EOS 5DMarkⅡ+ EF70〜200mm f4L IS USM  f8 1/80sec ISO200


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学芸員というお仕事

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静岡のIZU PHOTO MUSEUMで比嘉康雄さんの写真展
「母たちの神」を見た。
沖縄から奄美に至る、琉球弧一帯に伝わる伝統的祭祀の作品群。
昨年末に沖縄で行われた展示ラインナップそのものだ。

運よくギャラリートークが始まるタイミングだったので
話を聞きながら作品を見ていく。

学芸員さんの説明はけっこう深い部分にも入っていき
祭祀の名前はもちろん、「ソールイガナシー」とか「西銘シズさん」など
地元の方以外はよほどマニアックな人しか知らない言葉や名前も
交えての30分となった。

沖縄の信仰について初めて聞く人にはちょっとレベルが高いかも。
でもこの展示だとそのくらい突っ込んだ説明が必要になるだろう……。
僕にとっては充実した時間だった。

トークの後に話をうかがうと、毎回展示の内容に合わせて
作品やテーマをかなり深く研究されるようで(そりゃそうか)、
結構大変なお仕事だ。比嘉作品の中心ともなる撮影地の
久高島へも行かれたとのこと。
学芸員というより「研究員」である。
(実はこの方、重森弘淹写真評論賞の受賞者でもあった)

そういう職業なのだから当たり前のことなのかもしれないが、
素人の想像を越えるご苦労があるにちがいない。

ある時はディープな沖縄の信仰世界、
ある時はニューヨークのアート写真、
ある時は日本の山岳写真について……。

幅広く奥深く消化して、人々に魅力を伝えていく。
こういう人達も写真の世界を支えているのだなぁ。
 

EOS 5DMarkⅡ+ EF70〜200mm f4L IS USM  f8 1/1600sec ISO200

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「なにもない」がすべてを語る?

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現代美術家の李禹煥(リ・ウーファン)の展示を見に谷中へ。

絵画のことはよくわからないが、なぜかこの人の作品は結構好きだ。

言葉にすると乱暴なことになってしまうけど、
白いカンバスに線だけ、とか、ぺたっと筆でつけた点のようなものだけ、
みたいな作品が多い。

でもいざそれを前にすると、シンプルな「白地と線」に、
おそろしく重大な問いかけをされている気持ちになったり、
何もない余白が、「何もない」ということで
すべてを語っているように感じてしまう。

もう、説明できないないエネルギーがずん、と凝縮されている。

こういうものが感じられる写真があるとしたら
どんなものが写っているのだろう。

EOS 5DMarkⅡ+ EF70〜200mm f4L IS USM  f11 1/640sec ISO200

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達人は「表現」などしないのである

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ペンタックスフォーラムで井上達夫さんの写真展
「山間の風 人の風」を見た。

秩父の奥にある山間部で過疎地の生活と祭をとらえたもの。

作品を見はじめるといつの間にか井上さんが横に立ち、
さも当然のように「アーチストトーク」が始まる。

ちなみに井上さんとはきょうが初対面だったが、
まったく自然な80代のおじいさんが近所の知り合いに、
ご自分が旅先で見つけたことを
土産話のように伝えてくれているような、
なんともあったかい気持ちになってしまった。
そしてこのトークまでもが作品のような錯覚に陥る。

そして、
人生の達人は「写真表現」などという青臭いことはしない。

特別なテクニックなど使わず、というか、
最初の数秒はむしろ下手、というかヘタウマというか……
と感じたが、フィルムカメラにネガを詰めて撮影された作品は、
井上さんの感じたものを余さず封じ込め、
ひっそりとした過疎地の中の
心地よい暖かさを伝えてくるのである。

いろんな意味で、かないません。

いやー「上手くなりたい」とか下心を持っているうちは
この境地に辿り着けないのでしょう。
貴重な体験をさせてもらったような気がする。

EOS 5DMarkⅡ+ EF24〜105mm f4 IS USM  f4 1/200sec ISO200

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受験のお守り

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川名廣義さんの写真展を見た流れで湯島天神に寄る。

姪っ子姉妹がふたりとも受験なので学業成就のお守りを
送ってやろうと思ったからだ。

しかし、よく考えると彼女たちはお寺の子で、純度100%の仏教徒。

不用意にお守りなど送って良いものかと姉に確認の電話を入れたら、
「センター試験は3つ持っていったけど、
湯島のだったらもうひとつあってもいい」 という。

仏教徒は神に貪欲だったようである。
神様がけんかしないように中くらいのグレードのお守りを買った。

その後、銀座で中平卓馬さんの写真展『Documentary』 

縦位置のプリントが上下2列でびっしりと壁を這う。
すべてが100ミリでの撮影で縦位置、というだけでも
それが何かを言っている。

100ミリで、ぎりぎり話しかけられる距離感。
人ならバストアップかそれ以上の感覚。

被写体は目つきの悪いペンギン、道で寝ている人、
木、店の看板、ニワトリ、岩、農作業中の女性……etc。

下手に意味を考え出すと苦労する。

ひと通り見たところでひらめいて、
何点かのグループに分けて見はじめたら、
その中で呼応したり、韻を踏んだりする写真が
わらわらと現れ、どんどんすごくなっていく。

何倍か面白くなって、しかしそれをやっていると
何時間経ってしまうかわからなくなり、少しこわくなって帰った。

EOS 5DMarkⅡ+ EF24〜105mm f4 IS USM  f8 1/1000sec ISO200
 

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トシャビが今日お休みだったことについて

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東京都写真美術館へ写真展を見に行ったら、
今日は休館日だと……。

事前にぱーっとサイトで確認したつもりだったが、
見落としてしまったらしい。
1月2,3日は開いていたので、当然4日は営業しているものと
判断してしまった。

で、5日以降は通常営業と書いてある。
4日はまだ休みの人も多かろうに、
どちらかといえば今日、営業して5日に休むべきじゃないの?

入口まで来ては引き返す他のお客さんを続けざまに見て
そう思った次第でございます。
民間の経営だったら、絶対開けるだろうなぁ。ぶつぶつ……。

EOS 5DMarkⅡ+ EF24〜105mm f4 IS USM  f9 1/100sec ISO200


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いつの間にか「良いお年を」という時期

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ちょっとした用があってCAPA編集部へ。

土曜だが相変わらず何人ものスタッフが出てきている。

どさくさまぎれにあまったカレンダーをいくつかもらったりしつつ、
「○○の忘年会でどうせまた会うよね?」と編集長に言われ
「その日は動かせない打ち合わせが入ってるんですよ」と僕。

「じゃあ『良いお年を』だ」

「そうですね、良いお年を」

今年は恐ろしいほどまだ実感がないが、営業日はあと2日。

仕事の様子は……例えれば、重傷患者が
脳内麻薬を出しまくって痛みを感じなくなった状態と同じだ。

たぶんヤバイけど、何も感じない。

さーがんばりますか……。


EOS 5DMarkⅡ+ EF24〜105mm f4 IS USM  f8 1/400sec ISO200

〜きょう見た写真展〜
「CORONA」    石川直樹(プレイスM)
「MAGIC HOUR」 吉村和敏(キヤノンギャラリーS)
「STYLE」      Sophie Delaporte 
           Motohiko Hasui 
           JeanーMichel Berts (ギャラリー21)

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